感覚過敏
お子さんの音や感覚の過敏さが気になる方へ
お子さんが「ちょっとした音に過敏に反応する」「服のタグや特定の素材を嫌がる」「光がまぶしすぎると訴える」といった様子はありませんか?
このような音や触覚、視覚、嗅覚などへの過敏さは、「感覚過敏」と呼ばれ、発達特性をもつお子さんの中で比較的よく見られる傾向です。
たとえば、学校のチャイムや掃除機の音が「怖い」「気持ち悪い」と感じてしまう。においや光に過剰に反応して、外出や集団生活をつらく感じてしまう。そうした感覚は本人にとって非常に強いストレスであり、結果的に不安やイライラ、落ち着きのなさなどの症状につながることもあります。
ご家庭や学校では、「わがまま」「気にしすぎ」などと誤解されてしまうこともありますが、感覚過敏は、本人の努力だけでコントロールできるものではない場合も多くあります。そのため、必要に応じて医療的な視点からのサポートが役立つことがあります。
当院の診療について
当院では、心理カウンセリングや環境調整を中心とした支援は行っておりませんが、薬物療法を中心にお子さんの症状に応じた治療を行っています。
お子さんの負担をできるだけ軽くすることを目指しながら、医療的なサポートを提供していますので、ご不安な点がありましたら遠慮なくご相談ください。
ご相談いただく際の目安
日常生活に著しい支障がある場合や、学校生活での配慮が必要となる診断書の発行など、医療的なサポートが求められる際にご相談いただくことをおすすめします。
ご家庭だけで抱え込まず、まずは専門医による評価を受けることで、適切な治療や学校との連携のための具体的な対応が可能になります。
重症度やお困りの程度に応じて、ご検討いただければ幸いです。