不眠症・睡眠障害の治療―質の高い睡眠を取り戻すために
眠れない夜が続くときは、一人で抱え込まずにご相談を
「なかなか寝つけない」「夜中に何度も目が覚める」「朝早く目が覚めてしまう」…そんなお悩みを抱えていませんか?
不眠症や睡眠障害は、誰にでも起こり得る身近な問題です。睡眠は、心と体の健康を保つために欠かせないもの。眠れない状態が続くと、日中の集中力が落ちたり、気分がすぐれなかったり、さまざまな支障が出てきます。
不眠症・睡眠障害とは?
不眠症や睡眠障害には、次のようなタイプがあります
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寝つきが悪い(入眠困難)
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夜中に何度も目が覚める(中途覚醒)
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朝早く目が覚める(早朝覚醒)
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十分に寝たはずなのに疲れが取れない(熟眠障害)
このような状態が続き、日中の生活に支障をきたしている場合は、早めの対応が必要です。
原因はさまざま。不安やストレスが背景にあることも
不眠の原因には、生活習慣やストレス、環境要因、身体的・精神的な病気などが関係していることがあります。特に、うつ病や不安障害、発達特性などが背景にある場合、専門的な視点からの診断と治療が有効です。
また、スマートフォンやパソコンの使用によるブルーライト、カフェインやアルコールの摂取、日中の運動不足なども、睡眠に影響を与えることがあります。
当院での治療について
当院では、精神科専門医がじっくりとお話をうかがいながら、眠れない原因を多角的に探っていきます。診察では、現在の症状だけでなく、生活習慣や心身の状態、背景となるストレスなどを丁寧にお聞きします。
治療は、できるだけ少量・必要最低限の薬物療法を中心に行っております。
症状に応じて、睡眠のリズムを整える薬や、不安を和らげる薬などを検討しますが、「まずは生活リズムを整えたい」「薬は最小限にしたい」といったご希望がある場合も、しっかりと考慮して治療方針をご提案いたします。
薬物療法が不安な方にも、わかりやすく丁寧に説明いたしますので、ご安心ください。
生活習慣改善のポイント
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リラックスする時間を作る
寝る前にリラックスすることで、眠りやすくなります。お風呂に入る、ストレッチをするなど、自分に合った方法を試しましょう。 -
規則正しい生活を心がける
毎日同じ時間に寝起きすることで、体内時計を整え、質の高い睡眠を促進します。 -
快適な寝室環境
寝室は静かで暗く、適温に保つことが大切です。寝具も心地よいものを選び、睡眠の質を高めましょう。
一人で悩まずに、まずはご相談ください
「眠れないのは甘えだと思っていた」「病院に行くほどではないと思っていた」
こういったお声をよく伺いますが、不眠は心身の不調のサインでもあります。早めのご相談が、回復への第一歩につながります。
眠れない夜が続いてつらいと感じたら、どうか一人で抱え込まずにご相談ください。
当院では、初診時に丁寧にお話をお聞きし、お一人おひとりに合った無理のない治療を一緒に考えてまいります。