江戸川篠崎こどもと大人のメンタルクリニックの児童・思春期精神科の特徴
こんにちは。江戸川篠崎こどもと大人のメンタルクリニック院長の三木敏功(精神科専門医・子どものこころ専門医)です。
今回は、当院の児童・思春期精神科の特徴についてご紹介します。
■ 対象となるお子さま
当院では、原則として小学校1年生以上のお子さまを対象に、児童精神科の専門外来を行っています。
以下のようなご相談に対応しています:
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発達障害(神経発達症)
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不登校・登校しぶり
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気持ちの浮き沈みや不安定さ
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友人関係や対人トラブル
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学校生活への適応の悩み
「この子のことで気になるけど、何科に相談すればいいか分からない」というときにも、まずはお気軽にご相談ください。
■ 初診・再診について
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初診:45〜60分ほど時間をかけ、保護者の方とお子さま、両方からじっくりお話をうかがいます。
生育歴や学校・家庭での様子などを多角的に把握し、診断と支援方針をご提案します。 -
再診:原則として5〜10分程度です。
薬の効果や副作用、生活の変化などを丁寧に確認しながら、必要に応じて方針を調整していきます。
■ 薬物療法についての方針
当院では、薬物療法を専門的に実施しています。
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ADHDや自閉スペクトラム症に伴う過敏さ・不安・衝動性への対応
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不安障害やうつ状態、不登校などによる心の負担の軽減
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睡眠障害(朝起きられない、夜眠れない、情緒不安定)への処方
薬は必要最小限にとどめ、「こどもの自然な回復力を引き出すための一時的な支援」という考えのもとで行います。
もちろん、処方の前には十分な説明とご理解をいただいた上で判断いたします。
■ 地域との連携と支援体制
子どもたちの支援は、医療機関だけで完結するものではありません。
当院では、次のような地域の関係機関との連携を重視しています:
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教育相談室
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保健所、発達支援センター
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学校・療育機関・福祉機関
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児童相談所・カウンセリング機関 など
支援会議への参加、診断書や意見書の作成なども行っており、お子さまとご家族の生活を支えるためのチーム支援を大切にしています。
■ 医師として特に重視していること
医師にしかできない支援として、以下の点に力を入れています:
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医学的な診断とその説明
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適切な薬物療法とその継続的なフォロー
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訪問看護導入の判断・指示(医師の指示が必要です)
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福祉サービス申請や就学相談に必要な診断書・意見書の発行
■ 実施していないこと(ご紹介での対応)
当院では以下のサービスは実施しておりませんが、必要に応じて信頼できる外部機関をご紹介いたします。
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療育(発達支援プログラム)
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心理士による継続的なカウンセリング
お子さまの状況に応じて、最適な支援先を一緒に検討していきますのでご安心ください。
■ 最後に
子どものこころの問題は、成長の中で揺れ動く自然な現象でもあります。
大切なのは、保護者の方が一人で抱え込まないことです。
江戸川区には、質の高い支援機関がたくさんあります。
当院でなくても大丈夫です。まずは信頼できる専門家にご相談いただくことが、支援の第一歩です。
私たちは、お子さま本人だけでなく、ご家族全体の生活の質が少しでも向上することを目指してサポートしています。
お気軽にご相談くださいね。