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こころを診る医師として──臨床心理士・公認心理師の視点から

[2025.05.01]

江戸川篠崎こどもと大人のメンタルクリニックの院長の三木敏功(精神科専門医、子どものこころ専門医)です。

精神科医として診療を続ける中で、私は「こころを診る」ということの奥深さを日々感じています。医学的な知識や診断・薬物療法のスキルはもちろん重要ですが、それだけではとらえきれない「語られない思い」や「背景にある心の動き」が、患者さんの訴えには多く含まれています。

私は精神科専門医に加えて、臨床心理士・公認心理師という心理専門職の資格を取得しています。これは、単に知識や肩書きを増やすためではなく、「こころの問題」により丁寧に向き合いたいという想いからでした。臨床心理学の訓練を通して、傾聴の姿勢、語りの中から浮かび上がる感情の読み取り方、そして“問題の背景”に目を向ける力を養ってきました。

精神科専門医としての医学的知見に加え、心理職としての視点をもつことで、たとえば薬が効きにくい背景にある心理的な抵抗や、子どもの行動の裏にある家庭や学校での無言のメッセージなどに気づけるようになりました。患者さん自身が気づいていない「こころのクセ」にもアプローチしやすくなります。

現代のメンタルヘルスの課題はますます複雑化しており、治療には“こころ”と“からだ”の両面からのアプローチが必要です。私は「医学」と「心理学」の両方の言葉を話せる立場として、単なる薬物治療にとどまらない、より包括的な診療を心がけています。

お子さんから大人まで、「話を聞いてほしい」「どう説明したらいいかわからないけれど、つらい」

そんな気持ちを抱える方にとって、安心して自分の気持ちを預けられる場所でありたいと思っています。

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